東証一部昇格ファーストコーポレーションの株主優待!
ファーストコーポレーションという東京、神奈川、埼玉、千葉で分譲マンション建設事業を展開している企業があります。東証マザーズ上場企業です。
権利確定日の約1ヶ月半前に訴求力が高いクオカードの株主優待を新設しました。株主数以外の東証一部昇格要件は充足しているので、東証一部昇格を狙っている感があります。
ファーストコーポレーション(1430)の株価・株主優待・株式についてまとめます。
ファーストコーポレーションの株主優待
ファーストコーポレーションは「株主の皆様からの日頃のご支援に感謝するとともに、当社株式に対する投資の魅力を高め、より多くの投資家の皆様に、当社株式を中長期的に保有していただくこと」を目的として、次回の2016年11月30日から株主優待制度を新設します。
ザラ場中に優待新設を発表しました。ザラ場を見れない兼業投資家としては、引け後がありがたいのが正直なところです。こうした銘柄をいち早くキャッチできるのが専業投資家の強みですね。
株主数の着実な増加が見込まれます。現在の最新数字は1,429名であり、東証一部昇格要件である2,200人以上まで、この新設で届きそうな情勢です。
ファーストコーポレーション株主優待の内容は以下のとおりです。
クオカードはセブン-イレブン・ローソン・ファミリーマート・サークルKサンクスなどのコンビニで使えますし、マツモトキヨシ、ENEOS、ジュンク堂・MARUZENなどの書店でも使えるので便利ですね。
ガスト・バーミヤン・夢庵などのすかいらーくグループの店舗や、デニーズで外食することもできます。
34歳・独身男としては自炊をする時間は皆無なので、コンビニで日々の食事のかなりの部分もクオカードで賄っています。個人的にはマストアイテムです。
ファーストコーポレーションの株価
ファーストコーポレーションは東京圏1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)で、ファミリー向けの中規模(100戸程度)物件を中心に分譲マンションの建設を行なっています。
飯田グループHD(3291)向けの売上高が半分程度を占めています。一極集中となっています。
分譲マンション建設事業では、事業エリアを限定し、鉄筋コンクリート工法による建設工事に特化することで、土地情報の迅速な入手、施工品質の均一化・工程の効率化を図っています。
また、建設工事受注に際し、一般的な「競争入札方式」による受注に加え、「造注方式」に注力していることも特徴的です。
造注はファーストコーポレーションが土地情報を収集してマンション用地を確保し、その土地に建設するマンションに係る事業企画をつくり、その企画を複数のデベロッパーに提案しています。
その結果、マンション建設工事を特命で受注するビジネスモデルで、入札に比べて工事利益率が高くなっています。
2011年6月に建設工事設計施工を目的とした総合建設業として東京都西東京市に設立されました。2011年10月に第1号施工物件に着工して2012年7月に竣工しました。2012年9月に本社を東京都杉並区に移転しました。
売上高・利益
売上高・経常利益・純利益のいずれも急成長を成し遂げており、美しい右肩上がりとなっています。配当性向は30%程度が目安となっています。
決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | EPS | 1株配当 | 配当性向 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2013/05(実) | 3,421 | 54 | 48 | 22 | 2.3 | 0.0 | 0% |
2014/05(実) | 7,187 | 267 | 257 | 162 | 16.4 | 0.0 | 0% |
2015/05(実) | 13,937 | 794 | 744 | 492 | 48.6 | 8.75 | 18% |
2016/05(実) | 16,270 | 1,601 | 1,514 | 1,029 | 88.5 | 26.0 | 29% |
2017/05(予) | 21,842 | 1,908 | 1,836 | 1,270 | 104.3 | 31.0 | 30% |
キャッシュ・フロー
営業キャッシュフローは純利益を下回っている年度が多いです。業種・事業構造からはよくあるパターンです。
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | フリーCF |
---|---|---|---|---|
2013/05(実) | – | – | – | – |
2014/05(実) | 601 | -10 | -451 | 591 |
2015/05(実) | -272 | -38 | 396 | -310 |
2016/05(実) | -3,846 | -26 | 5,111 | -3,872 |
利益率・CFマージン・ROE
利益率は順調に拡大しています。キャッシュフロー・マージンは中小建設業ということで苦しくなっています。財務レバレッジが高いことからROEは極めて高い水準となっています。
最新のROEを分解すると純利益率6.32%、総資産回転率1.69倍、財務レバレッジ(総資産÷自己資本)5.65倍です。
財務レバレッジはかなり高めで、業種からは資産から売上を作る回転率(資産効率)も高めで、売上から利益を作る利益率も高めとなっています。
決算期 | 経常利益率 | 純利益率 | CFマージン | ROE |
---|---|---|---|---|
2012/05(実) | 0.1% | 0.0% | – | – |
2013/05(実) | 1.4% | 0.6% | – | – |
2014/05(実) | 3.6% | 2.3% | 8.4% | – |
2015/05(実) | 5.3% | 3.5% | -2.0% | 67.4% |
2016/05(実) | 9.3% | 6.3% | -23.6% | 60.5% |
2017/05(予) | 8.4% | 5.8% | – | – |
指標
100株保有の場合、ファーストコーポレーションの株主優待利回りはクオカードなので満額換算して1.15%です。
予想配当利回りは3.58%(配当性向30%)であり、配当+優待利回りは約4.73%です。
PBR4.76倍、予想PER8.14倍、自己資本比率17.7%です。有利子負債は52.0億円、現金等は14.8億円、営業CFは-38.4億円です。
株価は短期はダブルボトム(?)、中期は下降トレンドとなっています。ファーストコーポレーションの過去3ヶ月・2年間・5年間の株価チャートは以下の通りです。
株主優待の投資はSBI証券で行なっています。SBI証券はリーズナブルな取引手数料以外にも、一般信用取引、IPO、PTS取引、充実の商品ラインナップ、充実の投資情報など多数のメリットがあります。